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便秘について

2020.10.15


今回は悩みの多い便秘について書きたいと思います。


便秘の主な原因


便秘の種類には様々あり、また原因も多種多様ありますが、原因となる要素は大きく分けて6種類あります。


1 食物繊維不足
2 運動不足
3 ストレス
4 腸内環境の悪化
5 水分不足
6 病気・薬の副作用


1食物繊維不足による便秘


食物繊維不足による便秘は日本人に最も多い「弛緩性便秘」の原因となっています。
食物繊維の作用として、
・便のかさまし
・大腸の蠕動運動の促進
・腸内の不要物の吸着
・善玉菌の増加、悪玉菌の減少

食物繊維には、水や消化酵素で溶けない繊維状の筋を持つ野菜・穀物や豆類の不溶性食物繊維と、海藻・里芋や果物などの水に溶ける水溶性食物繊維があります。

不溶性食物繊維は消化されませんが、水分を含むと膨らむため、腸へ刺激を与え蠕動運動を活発化することにより排便をスムーズにしてくれます。
水溶性食物繊維は大腸内で発酵し分解されると、ビフィズス菌などの善玉菌を増やしてくれる為、整腸効果があります。



2運動不足による便秘


運動不足になると、筋力が低下しますが特に腹筋の衰えにより便秘になりやくなります。
腹筋で息込むことにより、大腸が刺激され蠕動運動の働きを促します。これにより、便を腸から肛門へと押し出します。普段から、腹筋だけでなく周りの筋肉を使うことでも、腸が刺激され働きが活発化しやすくなります。腹筋の衰えによってこのメカニズムが崩れると便秘がちになりやすいです。

運動には心身の安定やリラックス、体のリズムを整える効果があります。腸の働きには副交感神経が不可欠で、運動によってリラックス効果が得られると副交感神経が高まります。これによって、腸が刺激され蠕動運動が活発になるため、便秘が解消されやすくなります。


3ストレス


現代社会では、日常生活上何処にでもストレスがころがっています。そのため、誰にでもストレス性の便秘になる可能性があります。ストレスによって発生する便秘を「痙攣性便秘」といいます。

自律神経には交感神経と副交感神経があります。腸の蠕動運動は副交感神経がコントロールしています。ストレスにさらされると、交感神経が優位に働き副交感神経の働きが低下するので、蠕動運動が鈍ったり過度に収縮し痙攣を起こしてしまいます。
ストレスによる便秘は、大腸の蠕動運動が鈍るのではなく、過剰に働いてしまう為に起こります。便秘薬や下剤などは大腸の運動を促進する働きがある為、ストレス性の便秘の場合はより症状を悪化させてしまう可能性もあります。


4腸内環境の悪化


人間の体内には、良い影響を与える善玉菌と、悪い影響を与える悪玉菌、その強い方に加勢する日和見菌が混在しています。これらがバランス保つことにより腸内フローラルを形成しています。
健康であれば、善玉菌が優勢になり、腸の働きを活性化し、ビタミンを合成し栄養不足を補いますが、悪玉菌が優勢になると、腸の働きが妨げられ便秘の原因となります。


※善玉菌

体内で消化や吸収の補助、消化管の機能向上、免疫力を高めるなどの、働きをしています。善玉菌はオリゴ糖や乳糖といった糖類で増殖します。代表的なものでは、ビフィズス菌、乳酸菌、乳酸桿菌、ガセイ菌などがあります。
人は、善玉菌を増殖させる食物だけでなく、善玉菌その物が含まれる発酵食品を食べることにより腸内の善玉菌を増やしていました。しかし、現代では欧米食が増え発酵食品などを摂取する機会が減少した為、努力して善玉菌を増やすことが必要になっています。


※悪玉菌

人に悪影響を及ぼす細菌のことで、発ガン性物質や腸内に炎症を起こす物質、ガスを発生させたりします。代表的なものでは、大腸菌やウェルシュ菌、ブドウ球菌などがあります。
悪玉菌の増加により、腸の働きの鈍化、便秘、下痢、肌荒れの他にアレルギーや大腸ガンを引き起こすリスクが高まります。
動物性脂肪や動物性タンパク質が多い肉類を多く摂取すると増殖するため、これらを意識的に減らす必要もあります。


※日和見菌

人に良い影響も、悪影響も与えうる可能性のある腸内細菌で、中立な立場ではなく、優位になっている方に加勢してしまう菌で日和見菌と呼ばれます。代表的なものでは、バクテロイデス、クロストリジウム、ユクバクテリウム、嫌気性連鎖球菌などがあります。



5水分不足による便秘


人間の体は約60%が水分でできています。これからも分かるように、人間の体には水分が必要不可欠であり、排便に関しても重要な役割を果たしています。便の水分が奪われると排便が困難に陥りやすいです。
食物を摂取すると、胃と小腸で消化し吸収され、残りは大腸へと運ばれます。大腸へ運ばれた食物は腸管を通る過程で徐々に水分が吸収され、最後は固形物となります。
小腸で80%が吸収され、残りの20%は大腸でほとんど吸収されます。水分不足になると体は水分の排出量を抑えるため、便の水分量を減らしてしまうため、便が硬くなり便秘がちになります。
ダイエットにより食事制限をすると、カロリー摂取量だけでなく、食物からの水分摂取量も減少します。食物は多くの水分を含んでおり、体は食物から多くの水分を吸収しています。また、水分を多く摂取するとむくみやすい。と、思われがちですが、腎臓が健全であれば余分な水分は体外に排泄されるので、水分の摂り過ぎでむくむことはありません。

気温が低くなったり、高齢で代謝量が落ちるため、喉の渇きを感じにくくなりますが、身体からは常に発汗が起きているので、水分は失われていきます。
喉が渇いていなくても、失った分の水分を定期的に摂取することで便秘を防ぐことにおなります。



6病気と薬の副作用による便秘


病気による便秘は、他の便秘と違い生活習慣の改は善では効果はなく、大きな病気が潜んでいることがあります。便秘になる病気の代表例は、
・大腸ガン
・腹膜炎
・腸閉塞
・腸捻転
・潰瘍性大腸炎
・子宮筋腫
・甲状腺機能低下症
・糖尿病
などがあり、病気による便秘は「器質性便秘」といいます。この便秘の場合は、血便、嘔吐、めまい、激痛などのような症状も出ます。


薬の副作用による便秘は、薬の副作用に消化管の運動を抑える作用を持つものがあり、これが便秘につながっています。薬による便秘を「薬物性便秘」といい、薬を日頃から多く飲用している高齢者に多いです。薬による便秘を起こしやすい薬には、
・咳止め
・抗がん剤
・不整脈用剤
・血圧降下剤
・カルシウム拮抗薬
・向精神薬
・抗てんかん薬
・鎮痙剤
・抗生物質剤
などが挙げられます。
薬による便秘は、むやみに浣腸や下剤などを使用するのは危険であり、主治医に相談する必要があります。


弛緩性便秘

弛緩性便秘は日本人に最も多い便秘で、特に腹筋の弱い高齢者や女性、運動不足の方に多いです。症状としては
水分が失われるため、硬くコロコロした便で、残便感が残りやすい
腸内に便がたまり、悪玉菌の増殖により有害なガスが発生しお腹が張る
腸内の善玉菌が減り、悪玉菌の毒素が血液やリンパを介して体中に運ばれ肌荒れする


※痙攣性便秘

痙攣性便秘は精神的なストレスや生活環境の影響などでなる便秘です。症状としては
便秘と下痢が交互に発生する
大腸の過剰運動により、食後に下腹部痛がでる
便秘時に硬くコロコロした便がでる


※直腸性便秘

直腸性便秘は肛門付近の問題によって排泄出来ないために起こる便秘です。症状としては
肛門に便がきても、神経の刺激が弱くて便意を感じない
痔などで痛みを感じたりして、上手く排便できない
上手く力めず排便が出来ない
便の水分が極端に減少し、硬くなりすぎて排便が出来ない
大腸には原因がないので、便秘薬を飲んで下痢になる


※直腸性便秘の原因

日常的に便意を我慢することが多い。
このような状態が続くと、直腸の刺激に体が慣れてしまい、脳からの命令が出なくなってしまう為に便意を感じなくなります。

・痔や直腸がんなどの問題がある
痔になると排便痛があるため、排便回数を少なくしようとしてしまうため便秘になってしまいます。

・力む際に、肛門を締めてしまう
便意があると、下腹部の腹圧が高まり、肛門は緩みます。しかし、意識して便を出す時に、肛門に力が入ってしまうと、肛門が締まり便が出にくくなってしまいます。

・老化
高齢や寝たきり生活をしていると、体の機能が低下し、便意を感じる神経も鈍る為に便秘になってしまいます。


セルフケア

弛緩性便秘では、下剤などを使わずに毎日の積み重ねにより自然と便秘が解消されていきます。
まずはウォーキングやストレッチなどの軽い運動をするだけでも、お腹を刺激することが出来ます。これによりリラックスし副交感神経が優位になります。腹筋を鍛える場合は、仰向けで両膝を立てて、お腹を覗き込むように上体を起こすだけでも腹筋を強化する効果があります。
・お腹のマッサージ
立ったまま、もしくはトイレに座った状態で、おへその中心を時計回りに「の」の字を書くように軽く押しながら擦ります。腸の流れにそってマッサージするので排便を促します。


食物繊維、発酵食品や乳酸菌を積極的に摂取する
豆類や根菜などの食品を摂ることにより便が水分を吸収しかさ増しします。納豆、ヨーグルトやチーズを摂取することにより善玉菌を増やします。
海藻類やネバネバ食品などの水溶性食物繊維を摂取することで、便を柔らかくしてくれます。
 
・水分をこまめに補給する
健康な便には70~80%の水分が含まれています。一定の水分があることは便の硬さを保つ上で重要です。水分を飲む回数や量を今より少し多めにとることを心がけましょう。


・規則正しい生活をする
生活リズムが不規則になると、便秘などの悪影響を及ぼします。毎朝決った時間に起床し軽くでも朝食を食べ、便意が無くてもトイレに行くことを心がけましょう。


痙攣性便秘ではストレスにより自律神経が乱れ腸の働きが過剰になるために起こります。
まずは、弛緩性便秘と同じように軽い運動やストレッチ、お風呂に浸かるなどしてリラックスし気持ちを落ち着かせることが大切です。腹筋やお腹のマッサージ等の腸の蠕動運動を刺激する様な運動も逆効果になりやすいです。
食事では、海藻やネバネバ食品、果物類等の水溶性食物繊維をバランス良く摂取するようにします。水溶性食物繊維は水に溶けやすいので、腸の刺激が少なく便をスムーズに出してくれます。また不水溶性食物繊維を摂りすぎると、腸の蠕動運動が活発になり下痢やコロコロの便になってしまうので不水溶性食物繊維の過剰摂取には注意しましょう。


直腸性便秘では、直腸の感覚が鈍いた為に起こる便秘ならば、生活習慣を変えることで改善することがあります。毎日決まった時間にトイレに行くようにし、排便のリズムを習慣化させることが必要です。便意があったら我慢せずにトイレに行くようにしましょう。



BC-MT整体療法と便秘
機能性便秘の場合、骨盤や脊柱の歪みによって自律神経が乱れてしまっていたり、お腹周りの筋肉が固まりしっかり機能していないことがあります当院では、正しく問診、検査した上で、骨格調整や背部の調整により自律神経を整え、腹部のマッサージ等を施し症状の緩和をしていきます。
当院では鍼治療も行っていますので、東洋医学的に気の流れを調節し、便秘を改善する方法もあります。
また運動等のご相談、アドバイスもいたしますので、お気軽にお問合せください。
*器質性便秘や血便、嘔吐、めまい、激痛等を伴う便秘の場合は医師の診断が必要な事もありますが、当院でご相談受けますので、お問い合わせください。


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