朝起きたら首の後ろや首から肩にかけて痛みが出て首が動かせ無くなってしまった事はありませんか? いわゆる「寝違え」です。
そこで「寝違え」はどのようにして起こるのか、どのような予防策があるのかを紹介します。
寝違えとは
睡眠中に首や肩に過度な負担がかかる姿勢をとる事で、起きた時に首から肩にかけて痛みを生じる事を言います。ほとんどの人が経験した事があると思います。
数時間で痛みが消えるものや、数日経っても首が動かせない程の痛みが出るなど様々な症状があります。「寝違え」は椎間関節の障害と考えられているため、症状が長く続く場合や頻繁に寝違えを起こす場合は注意が必要です。
原因
寝違えは、レントゲンやCTなどの画像診断で異常がみられないみられないため、正確な原因が解明されていません。
睡眠中に不自然な体勢が続いたため、一部の筋肉に血液の供給が不足してしこりとなったり、慣れない動きをして、こむら返りや頚椎の関節の袋が炎症を起こすなどの原因が考えられます。
手で重いものを持ったりすると、首の後ろの筋肉に負担が掛かり関節包の炎症を引き起こす場合や、事務作業などでパソコンを長時間使用していると、頭が一定の位置に固定されるため、首の筋肉に負担が掛かり炎症を起こす場合があります。
予防
首を動かすと痛みが出るため、「寝違え」を起こした時は痛い方向には動かさないようにする方がいいでしょう。
痛みが酷い時や、腫れ、熱感がある場合は冷やすのがおすすめです。冷やす事で痛みを和らげることができます。あまり冷やしすぎるのも良くないので、痛みや腫れが引いたら今度は、首を温めて血行を良くしましょう。寝違えの予防になります。
医療機関で処方される湿布には、炎症を抑えて痛みを取る成分が含まれているため、寝違えた部分に貼るのも効果的です。
痛みが強かったり、長く続いたりする場合は整形外科を受診して、他の病気の可能性がないか調べてもらいましょう。
よく寝違えを起こしてしまう人は、普段寝ている体勢がリラックス出来る体勢になっていなかったりするかもしれません。枕の高さを変えてみるなど、ちょっとした事に気を配ってみるのもいいかもしれません。