肝臓ってどこにあって何をしてるか知ってますか?
イメージは『アルコール分解する』、『生活習慣病に関わる』かなと思います。
今回は肝臓の基礎知識、そして肝臓によって引き起こす慢性疼痛を解説したいと思います。
肝臓は一般的にお腹の右上にあり、肋骨の裏に隠れてます。
一般的には臍から頭方向に手のひらを二つ並べ、二つ目の高さで右胸の下が目安です。
肝臓は大人で1000g~1500g程あり、一分間で約1.5Lの血液が流れます。
・解毒作用(アルコール分解など)
・栄養素を取り込んで体に必要な形に変える
・栄養素を貯蔵する
・エネルギー源を作る
・エネルギー源を貯蔵する
・脂肪の消化を助ける
『AST』、『ALT』、『γ-GTP』では肝臓の細胞が破壊されると上昇します。
・食べ過ぎ
過剰な栄養を処理による通常以上の活動。
タンパク質の分解によって発生する毒性物質などによる障害
・アルコールの過剰摂取
過剰なアルコールの分解による通常以上の活動。
分解時に発生する毒性の高い物質であるアルデヒドによって起こる肝細胞内のミトコンドリアの機能低下
・運動不足
血液の流れが悪くなり、流れが滞った汚れた血液の処理による通常以上の活動。
・過剰な筋肉運動
アンモニアの増加により活動が障害される
・睡眠不足&ストレス
交感神経が緊張するので、肝臓を動かす副交感神経がうまく働けなくなる
・浅い眠り
・手足のむくみ
・ホルモン周期と関連して女性では消化に問題が生じる
・肩甲骨周囲の筋肉が硬くなりやすい
・慢性的な疲労
・コーヒーやアルコール、チョコレートなどの一部食品の耐性がなくなる
・右肩の痛み
・右首の痛み(または左右共に)
・右腕の痺れ
・腰 痛
・坐骨神経痛
・便 秘 etc
以上で肝臓の基礎知識になります。
長期的な生活習慣の乱れや暴飲暴食、肝臓を襲うウイルスなどにより、『脂肪肝』、『急性アルコール肝炎』、『肝硬変』、『肝癌』などの聞き馴染みのある病名は、当院では治せません。
しかし、肝臓に疾患がなくても、肝臓の動きが悪かったり、下垂したり、少し腫れたりして⑥のような慢性疼痛が現れるときがあります。
右肩が痛い=肝臓が原因ではないですが、筋肉を押してもらっても治らないものは肝臓が原因だったりします。
慢性疼痛は、筋・筋膜の緊張や骨格の歪みなどだけが原因ではありません。今回紹介したように、内臓由来のケースもあります。