学習とは、過去に基づいて長期的又は永続的に行動を変化させることであり、その基盤となるのは脳の可動性です。
記憶とは、過去の事柄、経験や学習した内容を保持する働きのことです。
人は必要に応じて記憶を取り出し、再生している生き物です。
しかし、経験したことすべてが記憶される訳ではなく、経験したことの一部が記憶痕跡(エングラム)として脳内に蓄えられています。
ではどのようにして記憶をするのでしょうか?
記憶とは大きくわけて2つ存在し、長期記憶、短期記憶の2つにわけられています。
短期記憶とは
短期記憶とは保持期間が短い記憶を指し、その保持期間は数十秒程度と言われています。
また短期記憶の記憶できる量も大きくないと言われています。
長期記憶とは
長期記憶とは長期にわたって保持される記憶のことを指し、保管期間は数分から一生と言われています。
また記憶できる量も制限はないと言われています。
新しく得られた情報は、脳の前方にある前頭皮質に送られて短い時間だけ保存され、それらの記憶はすぐに忘れられてしまうが、その内の一部は脳の中心近くにある海馬という部分で変換され、脳の表面付近にある大脳皮質などに移されて長期間にわたって保存されています。
これは長期記憶と呼ばれるものであり、脳は必要に応じてそれを思い出すことができます。
つまり、暗記したいものを長期記憶に変換して暗記するためには、海馬を刺激することが重要であり、この暗記のメカニズムを理解して活用すれば、効率がよい暗記が可能となります。
この事から効率を良く記憶するには海馬を使った記憶が必要で大切だということです。
1つ目は、寝る前の暗記です。
海馬の記憶は睡眠時間に整理され、定着します。
海馬はその日入力された情報を睡眠中に整理し、保存します。
暗記した後にすぐ眠ると、より記憶として定着しやすくなります。
2つ目は、寝る前の暗記をしたらスマホなどをいじらないことです。
寝る前の暗記をしても、寝るまでの間に他の情報を入れてしまうと、情報と情報が入り混じってしまい、脳が撹乱してしまい、脳に定着しづらくなってしまいます。
なので寝る前の暗記をしたら直ぐに寝るのが大切です。
海馬という器官はとても大切なのです。
海馬という器官はストレスを受けやすく、不安やうつ状態でも萎縮してしまいます。
また、肥満体質、不活発な生活などでも萎縮します。
なので、ストレスのない生活や、DHA、EPAなどを含んだ食物の摂取が大切です。
皆さんも健康的な生活を送り、健康的な脳にしましょう!