頭にズキズキと脈打つような痛みが頭の片側に起こる病気のことです。何らかのきっかけで、脳の血管が急激に拡張することで周囲の三叉(さんさ)神経を刺激し、刺激で発生する炎症物質がさらに血管を拡張して「片頭痛」を発症します。(実際には両側に発症することもあります)片頭痛発作は通常4~72時間続き、片側の拍動性頭痛が特徴です。頭痛の程度は中等度~高度で日常生活に支障をきたします。
・ストレス
・寝不足
・気候や気圧の変化
・飲酒
・月経など女性ホルモンの関与
などが挙げられます。
低気圧になると、普段よりも身体に気圧がかかっていない状態になるため、血管は膨張し、膨らんだ血管が神経に作用して痛みが現れます。梅雨の時期などは気圧の変化が激しいので、気をつけましょう。また、飲酒はアルコールの作用で血管を拡張し、痛みを増幅させます。飲み過ぎには注意しましょう。さらに女性の感じている片頭痛の約半数は、片頭痛発作が月経周期と関連していると言われています。月経に関連した片頭痛発作は、他の時期の片頭痛発作と比較して、重度で持続時間が長く、薬が効きにくいことが多いようです。症状が重い場合は、我慢せず病院で受診しましょう。
片頭痛が起きた場合の対処法としては、「安静」にした状態で、冷たいタオルなどで痛みを感じる場所を冷やしましょう。逆に温めてしまうとより血管を拡張してしまうので注意しましょう。(緊張性頭痛のときは温めるほうが効果的です)入浴を控え、光や音などの「苦手な刺激」を避け、静かな暗い場所で過ごすようにすると症状が落ち着きやすくなります。痛みが軽度の場合は市販の頭痛薬などを服用するのも効果的です。
・規則正しい生活をする。寝すぎはよくありません。
・空腹による低血糖も誘引になりますので避けましょう。
・アルコール類、チーズ、チョコレート、柑橘類や高脂 肪食をできるだけ避ける。これらの食品は頭痛発作の誘引となることがあります。
・においや光刺激の強い場所、人混みを避ける。
・天気の悪い日は無理をしないで予定を調整する。
・カフェインを摂取する。カフェインには血管の収縮作用があるため、片頭痛には効果的とされています。
・専門の医療機関を受信する。
片頭痛は日常生活に支障をきたすこともあるので、たかが頭痛だと甘く見るのではなく、しっかりと片頭痛への理解を深めることが大切です。規則正しい生活を心がけて過ごしましょう。