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耳鳴りについて

2018.04.12
今回は耳鳴りについて様々な原因を書かせていただきます。
耳鳴りの原因になる病気には、様々なものがあり、特定も難しいものですが、何個かあるものを例にあげ、該当するものの参考にしていただければと思います。
その中でも骨格の矯正、鍼灸で改善が見込めるものもあるので、適切なアドバイスと治療により患者様のお悩みを少しでも早く緩和できるように協力したいと思っております。


原因を大きく分けますと、次の三つに分類できると思います。


「1、外耳、中耳、内耳などの問題」
「2、聴神経や脳の病気」
「3、その他の病気、ストレスなど」


まずは1からの説明に入る前に、簡単に耳の構造について説明させていただきます。
耳は大きく分けると三つの部分から出来ています。

①外耳
いわゆる耳とよばれているところから、耳の穴(外耳道)の鼓膜までの部分のことを指します。耳の穴には一定の音域の音を増幅させて聞き取りやすくする役割などがあります。

②中耳
鼓膜から耳小骨といわれるツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨という、小さい三つの音を増幅させるための骨の一番の奥にあるアブミ骨の底までとなっています。

耳小骨は鼓膜と内耳の間にある鼓室というところにあります。鼓室は耳管を通して鼻の奥に繋がっていて、そこから空気の出し入れをすることで、鼓室内の気圧の調整をして、正しく音を伝える手助けをしています。<こうして音圧を増幅させて内耳へと音を届けています。

③内耳
蝸牛というカタツムリのような形をした器官と、三半規管から構成されています。蝸牛の中にはリンパ液が入っていて、外耳・内耳を伝わってきた振動がこのリンパ液を揺らします。 この揺れを、音の強弱や高低を分析する細胞、有毛細胞がとらえることで、電気信号として変換され、蝸牛神経といわれる神経を通り、脳に音として伝わります。三半規管とは蝸牛に連なるもので先に出てきた有毛細胞が存在するところであり、リンパ液の流れから、頭部の回転を感知するしくみを有しております。


ちなみに、めまいにも関係してくる難聴には、伝音性難聴と感音性難聴、そしてこの二つが同時に起こる混合性難聴の三つがあります。
伝音性難聴は外耳や中耳に障害があることで起こるので、補聴器の装用、外科手術や薬物投与などで改善が見込めます。
一方、感音性難聴は内耳や脳の障害によって起こるもので、有毛細胞の破損が主な原因として挙げられてきます。細胞の再生などは現在の医学では難しく、その有毛細胞が担当していた音の高さが聞こえにくくなってしまいます。
そしてこちらの感音性難聴が耳鳴りの原因となることが多いです。
なぜならば感音系に異常があると脳が電気信号をもっと受け取ろうとして、聴神経の感度を高くします。その為、本来なら受け取らなくてもいいような電気信号までとらえてしまうのが、耳鳴りを起こすのではといわれています。


ではこの構造を踏まえ、前述の1から説明をさせていただきます。



1、外耳、中耳、内耳などの問題

◎外耳の病気

・外耳道炎:耳の穴(外耳道)が炎症を起こす病気で、痛み、かゆみ、熱感などを訴えます。
それに伴い、難聴がでることもあります。原因としては耳かきなどで外耳道が傷つき、そこから炎症をおこすことにより、外耳道が腫れ、先の症状を引き起こします。 多くの場合は1~2日経過をみることで良くなってくることが多いですが、あまり長引くような場合は、耳鼻科を受診した方がいいでしょう。
また、外耳道炎を繰り返す場合は、糖尿病や免疫疾患の可能性もあるので注意した方がいいでしょう。


◎中耳の病気
耳管狭窄症
耳と鼻をつなぐ耳管の内側の粘膜が腫れて狭くなったりすることにより、耳閉感や低音の耳鳴りの症状を引き起こします。
原因としては、風邪に伴う副鼻腔炎や、アデノイド(咽頭扁桃肥大)、上咽頭がんなどが挙げられます。その他にも、疲労や高齢者の機能障害などが原因となってくる場合もあります。

耳管開放症
①の逆で、耳管が開いたままになってしまう状態です。
①と同じように低音の耳鳴りと共に、こちらは自分の声が大きく跳ね返ってくる(自声強調)が起こることが多いようです。
原因としては、生活習慣の乱れ、ストレス、妊娠よるホルモンバランスの異常などがあるようです。

滲出性中耳炎
中耳クウ(鼓室)に液体が貯留することにより、難聴、耳鳴りといった症状を引き起こします。
普通の中耳炎と違い、ほとんどが激しい痛みと熱を伴いません。
耳管を通って弱い炎症が中耳クウに入ってくると、炎症性の水が滲みでてきます。これが貯留することにより中耳クウの働きがうまくいかなくなり症状がでてきます。
原因としては①であげたものとかなり近く①自体も原因となります。鼻や喉の炎症はこの病気につながる可能性があります。


・内耳の病気
メニエール病
なんの前触れもなく突然に回転性のめまい(ぐるぐると回る)が起こり、めまいと共に、耳鳴りや、耳閉感難聴などが起こります。
メニエール病は反復して、症状がでることも特徴に挙げられます。
原因としては、内耳を満たしている内リンパ液が増えすぎることにより、内耳がパンパンに腫れてしまう為に症状が起きます。
ただこの内リンパ液が増える原因についてはまだ解明されてなく、難病とされています。
現状ではストレス・生活習慣の乱れ・几帳面な性格・疲労などが内リンパを増やしているのでは、と仮定されています。

突発性難聴
ある日突然に片方の耳が聞こえにくくなる病気です。朝起きた時であったり、夕方になって急になったり、名前の通り突然にめまいや耳鳴りを伴って起きたりします。
原因としては、こちらもはっきりとはわかっていませんが、ウイルス感染、内耳への血流障害、ストレスなどが関係しているとされています。
数日すると症状の改善をみることが多いですが、聴神経の腫瘍などが原因で起きたりする場合もあり、その場合は早期の発見が重要になります。
軽く考えずに、症状がでたらなるべく早く耳鼻科を受診することをお勧めします。

外リンパろう
中耳と内耳をつなぐ薄い膜が破れることにより、外リンパ液が内耳に漏れてしまうことにより、難聴やめまい、そして耳鳴りなどを引き起こします。
原因としては、重いものを持ち上げたり運んだりの力仕事、トイレで力む、強く鼻をかむ、海に潜るなど、中耳への圧が急激にあがる際に、膜が破れるとされています。
その他には頭部の外傷や飛行機での旅行によるものもあります。
発症時にはパチッという音が聞こえることもあります。



2、聴神経や脳の病気

聴神経腫瘍
耳の奥で、平衡感覚に関係する神経を包む細胞から発生し、ゆっくり大きくなる良性の腫瘍です。腫瘍によって神経が圧迫され、耳鳴りや難聴、めまいなどが起こります。
 症状の位置や大きさによって変わってきます。片側に発生することが多く、反対の耳で聞くとよく聞こえる、よく聞こえる方の耳を前に出して、聞くなどのことも特徴として挙げられます。
近くに顔面神経が通っているので、顔面神経麻痺が現れることもあります。

脳梗塞
脳卒中の一つで、頭の中の血管がつまることにより起こります。血管が狭くなったり詰まったりすることにより、脳への酸素などが十分に供給されないことで脳の障害が起こります。詰まる血管によって症状は変わりますが、耳鳴りやめまいに関係するのは、前下小脳動脈で、他にも回転性のめまい、難聴、顔面神経麻痺などが起こる場合があります。



3、その他の病気

①色々な病気の合併:上にあげた症状が主なものですが、それ以外にも、高血圧、糖尿病、脂質異常症、動脈硬化、不整脈、腎臓病といった、全身の病気により起こることもあります。うつ病、自律神経失調症、更年期障害なども原因になることもあります。

ストレス
上で挙げた自律神経失調症などは社会環境から受ける過剰なストレスが関係しているといわれています。 更年期障害によってもストレスを受けることもあるでしょう。 交感神経は、活動する時に優位になり、副交感神経はリラックスするときに優位になります。この二つの神経のバランスによって体内の環境を正常に保っています。
ここでストレスが沢山かかると、対抗するために交感神経だけが優位になってしまいます。それにより血圧が上昇し、血流が増加するので、内耳や脳への血流にも異常が生じる可能性が高くなります。それにより耳鳴り、めまいが引き起こされやすくなります。
症状を改善するには、交感神経の働きを抑え、副交感神経を優位にする必要があります。睡眠、お風呂につかる、適度な運動などとリフレッシュして、副交感神経を優位にしていきましょう。



〇最後に上記に挙げた病気や原因では、耳鼻科にかかる、外科的な手術が必要なものがあります。しかしストレスによるものであったり、自律神経によるものなどに関しては、体のバランスをとることで血流の改善がされたり、副交感神経が優位になることにより、耳鳴りの改善が見込まれます。
例えば、頭とは首の骨の上に乗っているのですが、その繋ぎ目の頭蓋底という場所は脳神経と密接に関係があります。そこで、首の骨を調整することにより、神経の働きが良好になります。首だけでなく、全身のバランスを整える骨格矯正と筋膜等筋繊維をトリートメントして循環を高め身体的ストレスも改善していきます。
他にも美容もかねた顔への鍼を施し、自律神経の調節や、血流の改善も行います。
当院では患者さまの状態に合わせて様々な方法を提案し、改善に向かうようにしていきます。お悩みの症状がございましたら、一度来院してみて下さい。


初めての方はクーポンもありますので、こちらをご覧下さい。
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