たかが捻挫として軽視されますが、捻挫とは関節を包む関節包や骨と骨をつなぐ靱帯及び軟部損傷を損傷した状態を指します。
軽視し放置してると後遺症を残す場合があります。接骨院などでしっかり施術を受けましょう。
〇RICE処置
R・・・Rest(安静)
I・・・Icing(冷却)
C・・・Compression(圧迫)
E・・・Elevation(挙上)
→痛みを和らげ、出血・浮腫による腫れを抑え患部の安静を保ちましょう。
痛みの存在は運動を抑制し能力低下をもたらします。
過度な腫脹は組織の脆弱化や治癒の遷延を招きます。
なので初期処置が予後を決定するといっても過言ではないです。
〇当該関節の臨床症状(特に可動域や不安定性)を確認し、損傷程度を判断したうえで固定の必要性、材料を決定します。
〇一定期間、損傷組織の治療と損傷範囲拡大防止の為固定を行い、当該関節の使用制限や禁止(免荷)などをします。
日常でよく診られる外傷の一つです。
米国では1日23000件の発生があるといわれています。
〇解剖
足関節(距腿関節)は脛骨・腓骨・距骨によって構成される螺旋関節です。
距腿関節を補強する靱帯は外側側副靱帯と内側側副靭帯の分けられます。
・外側側副靭帯
・内側側副靭帯
足関節を内返しすることによって発生します。
外側側副靭帯の存在部位、前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯の3つに区分されますが、臨床的に最も多いのは前距腓靭帯の損傷です。
前距腓靭帯には足関節の内返しを抑制したり、距骨の前方移動を抑制する機能もある。
〇症状
外側側副靭帯部に圧痛・腫脹が見られる。
数日後に皮下出血斑(内出血)が見られます。
痛みが強く起立不能になる場合があります。
受傷した肢位を取ると痛みが誘発されます。
重症の場合足関節の前方引き出し症状や距骨傾斜角の異常が見られます。
〇治療
初期はRICE処置の原則に従い、冷やし、包帯固定を行い、足を心臓より高く挙げるます。
損傷程度によってテーピング・厚紙副子・金属副子などで2~3週します。
部分断裂で約3週、完全断裂で約6週の固定が必要だといわれています。
急性期ではまず物理療法(冷やす・電気など)を行い、手技療法を行います。
手技療法では負担のかかりやすい患肢のふくらはぎや太腿の筋肉を緩め、足部の骨のアライメントを正します。
そして損傷の度合いに合った固定を行います。
当院では美容鍼や骨格調整もやっております。