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膝の最新治療について

2021.08.15
      最近整形外科等で行われる膝関節治療などの再生医療

        

 PRP療法  (多血小板血漿療法)

PRP(多血小板血漿)とは、(Platelet Rich Plasma: PRP)
自己血を遠心した後の“血小板”を多く含む“血漿”層のことです。
血漿や血小板には組織の修復を促進する成分が含まれています。
血小板には、止血(組織損傷部位など)過程で重要な役割を果たすほか、
さまざまな成長因子を含みます。これらの成長因子の役割により、
生体が本来持つとされる自然な治癒反応を促進する作用が期待される。

最近の使用例としては
  ヨーロッパやアメリカでは頻繁に行われている治療法
野球の大リ-ガ-、大谷選手、田中選手も肘のPRPを受けています

変形性膝関節症では
変形の進行に伴い、軟骨がすり減ったり、半月板が傷んだり、
炎症が起きてひざに水がたまったりします。
PRPは、こうした組織の修復を促したり、関節の炎症を抑制したりする効果が期待できます。
しかし、血小板自体は軟骨や半月板にはならない細胞のため、
完全に軟骨が無くなってしまった部分にPRPが軟骨を作ることは不可能です。

完全に軟骨が削れてしまった方への効果、
骨どうしがぶつかり合い骨も削れてしまいO脚が進行しますが、PRPはそれを抑制することは
可能と考えられています、しかし靱帯損傷の差によっては回復しないため経過観察が
必要となり場合よっては手術療法が適応となるもある

治療期間
通常3~4週間の間隔で3回のPRP療法を1クール、
3回の治療を行ってから約3か月後に、痛みの改善を評価
レントゲンやMRI検査所見がどう変化したかを評価
効果が認められた場合2クール目のPRP療法を行うこともある


PRP-FD注射
PRP治療では血小板をそのまま使いますが、PRP-FD注射では、
血小板が作り出す成長因子だけを活性化させて使用。
これにより成長因子が2倍に増えることが分かっています

APS療法とは  (次世代型PRP療法)
新たに開発された、自己タンパク質溶液 (Autologous Protein Solution: APS) 療法は、
APSキットを使用して従来のPRPに含まれる成長因子に加えて高濃度の抗炎症性物質を抽出する
治療(患者さんご自身の血液から抗炎症性サイトカインと成長因子を高濃度抽出した溶液)
従来より組織修復効果と抗炎症効果の長期的な継続が
期待されるため、「次世代型PRP療法」と言われています




自家培養軟骨移植術 (保険適応あり)
軟骨の損傷に対し、患者さんの健康な軟骨細胞を体外で増殖してから直接欠損部に移植すると
いう治療法です。
変形性膝関節症は適応外ではありますが、ひざ関節の外傷性軟骨欠損症や離断性骨軟骨炎の
症状緩和に有効ということが認められ、治験をスタートした2004年から9年後の2013年に
保険が適応されました。


培養幹細胞治療
培養幹細胞治療では幹細胞だけを体外で何百倍にも増殖させてから、ひざ関節内に注入します。
少ない脂肪量で大量の幹細胞を患部に届けられる点が、この治療法のメリットと言えるでしょう

脂肪幹細胞治療
脂肪組織から脂肪細胞を除いて、幹細胞を含む細胞群(=SVF)を取り出し、患部に注射します。
脂肪幹細胞治療とも呼ばれ、海外ではSVF治療として変形性膝関節症の新治療としてすでに
期待されている治療法です。

再生医療に用いられる幹細胞とは?
 幹細胞には、あらゆる細胞に分化する能力のある万能幹細胞と、
 限られた一定の細胞にだけ分化することができる体性幹細胞があります

<万能幹細胞>
あらゆる細胞に分化する能力を持つ幹細胞です。ここでは、その代表的な2つをお示しします。

多能性幹細胞とは、体を構成するほとんどすべての細胞に分化できる幹細胞です。
多能性幹細胞にはいくつか種類があり、現在までに樹立されている多能性幹細胞として、
ES細胞、EG細胞(胚性生殖細胞)、およびiPS細胞があります。

①ES細胞(胚性幹細胞)
細胞源ヒトの受精卵ES細胞(胚性幹細胞)
ES細胞は、ヒトの受精卵が胎児になる途中で、その胚の中にある細胞を採り出し、
これを培養して作成します。
早期から研究が進んでいる幹細胞で、身体を構成するあらゆる細胞に分化する能力がありますが、
現状では100%の確率で目的の細胞に分化させることができないため、実用化には至っていません。 
わずかでも分化がうまくいかないと、それがガン化する危険性があるためです。また、
本来人間の赤ちゃんになるはずだった受精卵を操作する必要性があることから、
倫理的な問題も指摘されています。

②iPS細胞(人工多能性幹細胞)
細胞源ヒトの体細胞iPS細胞(人工多能性幹細胞)
iPS細胞の特徴は、すでに分化した細胞から人工的に作り出すことができる点にあります。
成熟した体細胞にいくつかの遺伝子を入れて、未成熟な状態に逆戻りさせるというものです。
2012年、山中伸弥氏のノーベル生理学・医学賞受賞を機に広く知られるようになりました。
 治療時には、培養して分化が完了したものを身体に移殖しますが、その際の課題は、
移殖可能な状態(分化が完全に止まった状態)を、いかに見極めるかです。
もし移植後に分化が進むと、腫瘍を形成する恐れがあります。また、万能であるがゆえ、
移植後に意図しない細胞に分化する危険性があることも大きな課題です。



<体性幹細胞>  -膝関節の治療など使用-
限られた一定の細胞に分化する能力のある幹細胞です。今、実用化に最も近いと考えられる
2つの幹細胞をご紹介しましょう
                                                                                                             お腹の脂肪 厄介者から再生医療の主役に変身|NIKKEI STYLE

①造血幹細胞
基本的には骨髄に存在し、採取するには大掛かりな手術を要します。ただ、
特定の薬剤の投与下では、造血幹細胞が骨髄から全身の血液中に流れ出すことがあるので、
これを狙って造血幹細胞を採取することも可能です。 また、赤ちゃんとお母さんを結ぶ臍帯
(へそのお)と胎盤の中に含まれる臍帯血にも、造血幹細胞は存在します。
治療が困難な脊椎損傷や肝機能障害などへの治療効果が期待されている幹細胞です。

②脂肪由来幹細胞
乳房再建、変形性膝関節症や、肝硬変に対して脂肪組織由来幹細胞が有効な可能性
造血幹細胞と同等の能力を持ちながら、容易に採取できるということで注目されているのが、
脂肪由来幹細胞です。脂肪由来幹細胞は脂肪組織から幹細胞を抽出することで採取できます。
脂肪は全身にくまなく分布するため、大量に、かつ比較的安全に採取できる点がメリットです。
このため、最も実用化に近い幹細胞とも言われています。

デメリット
1,
ある疾患では脂肪組織由来幹細胞が有用だったのものの、
別の疾患では骨髄幹細胞の方が効果を認められたケース。
また患者さんの年齢や性別・基礎疾患などの特徴が、
脂肪組織由来幹細胞の培養や実際の治療効果に与える影響に
ついて多くの部分が未知数あること。

2,
他の再生医療と同様、高コストな治療法
自身の脂肪組織由来幹細胞を使用した再生医療は現在1症例あたり100~200万円程度が
相場であると。

3,
自身から採取した脂肪から抽出・培養した脂肪組織由来幹細胞を使用しているため、
免疫拒絶を起こす可能性は限りなくゼロに近い
しかし、他人の脂肪組織由来幹細胞が投与された際に、
免疫拒絶反応がおきる可能性があること。
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