解剖学的に「捻挫とは、関節にかかる外力により非生理的運動が生じ、関節を支持している靭帯や関節包が損傷すること」と言われています。
つまり、「骨と骨を繋いでいる靭帯が、捻ったり伸ばされたりして靭帯が損傷すること」を言います!
捻挫の重症度は、大きく3つに分けられています!
第Ⅰ度 靭帯繊維の微小損傷(軽度)
例)靭帯が少し伸びる(比較的に治りやすい)
第Ⅱ度 靭帯の部分断裂 (中度)
例)靭帯が部分的に断裂(的確な施術を行っても機能障害を起こす場合がある)
第Ⅲ度 靭帯の完全断裂(重度)
例)靭帯が完全に断裂(手術することが多い)
第Ⅱ度や第Ⅲ度の様な場合は、靭帯がついている骨と骨の安定性が低くなってしまいます。
そのため、包帯などで固定する必要があります。
損傷しやすい靭帯(足関節)
足関節の捻挫の多くが、足関節を内側に捻ることで起こります!
特に損傷しやすい靭帯を「前距腓靭帯」と言います。
この靭帯は、足関節が伸びたり捻ったりしない様に制限している靭帯の1つです。
そのため、足関節捻挫の中でも1番損傷しやすい靭帯になっています!
捻挫した時の対処方法
捻挫した時にする応急処置のことを「RICE処置」と言います。RICEとは、4つの行動の頭文字を取りつけられた名前です。
1 、Rest(安静)
ケガをしたらまずは安静にすることが大切です。
2 、Icing(冷却)
患部を冷やすことで、患部の毛細血管が収縮して、腫れや内出血、痛みなどが抑えられます。
3 、Compression(圧迫)
患部にテープなどを巻いて圧迫し、腫れや内出血を最小限に抑えます。
4 、Elevation(挙上)
患部を心臓より高い位置に保つことで、血液が心臓に向かって流れるので、内出血による腫れを防ぐことができます。
捻挫した時はこの4つの行動をするようにすると、治りが良くなるので、頭の片隅に入れておいてください!
最後に
今回は捻挫の重症度や対処方法についてお話してきました。少しは捻挫について理解していただけたでしょうか?
これから暖かくなり運動する機会が増えると思います!運動にはケガが付き物だったりするので、ケガをした際には今回のことを参考にしていただけたら幸いです。