国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」は、世間ではあまり知られていないと思います。
スタッフ一同、院内で「あん摩マッサージ指圧師はどんな知識がある者なのか?」、「あん摩マッサージ指圧師って学校に通って資格取れるの?」など聞かれることがあります。
今回は「あん摩マッサージ指圧師」について紹介したいと思います!
①「あん摩マッサージ指圧師」って?
あん摩マッサージ指圧師は、理学療法士や作業療法士と並んでリハビリ・代替医療に分類されている国家資格です。
「あん摩」、「マッサージ」、「指圧」の技術を用いて患者の身体の不調を緩和させます。
あん摩マッサージ指圧師の技術は東洋医学の知識を使い、器具は使いません。
「おし」「もみ」「たたき」「振るわせ」「引っ張る」という刺激を加える施術を手指で行います。
②「あん摩」って?
あん摩は中国で生まれた施術法で、薄い衣服の上から刺激を加えます。
主として、心臓から離れる方向へ筋肉を押したり揉んだりする手技を行います。
あん摩は漢字で書くと「按摩」と表します。「按」は「おさえること」を意味し、悪い部分を取り除く作用があります。
「摩」は「なでること」を意味し、足りない部分を補う作用があります。
③「マッサージ」って?
マッサージはヨーロッパで生まれた施術法で、皮膚に直接刺激を加えます。
主として、心臓へ近づく方向へ筋肉を押したり揉んだりする手技を行います。
「マッサージ(Massage)」という言葉はフランス語ですが、この言葉の語源はアラビア語の「おす(Mass)」、ギリシア語の「こねる(Sso)」という意味の言葉からきたものといわれて、ラテン語の「手(Manus)」と同一語源であるとされています。
なので「マッサージ」は「手をもって、こねる、おす」という意味になります。
④「指圧」って?
指圧と聞いてまず頭に思い浮かべるのは「指圧の心は母心」というCMかと思います。
指圧は日本で生まれた施術法です。
疾病の治療および予防を目的として、全身の皮膚に定められた経穴(ツボ)を手指を用いて、一点圧で心臓から離れる方向へ押す手技を行います。
アメリカの整体療法(カイロプラティック、オステオパシー、スポンディロセラピー)や柔術の活法、あん摩など合わせ、圧を主体としてできた施術です。
⑤「あん摩マッサージ指圧師」を取得するために勉強したことは?
厚生労働省認可の専門学校で、3〜4年かけて以下の科目を履修しました。
医療概論・衛生学・公衆衛生学・関係法規・解剖学・生理学・病理学・臨床医学総論・臨床医学各論・リハビリテーション医学・東洋医学概論・経絡経穴概論・あん摩マッサージ指圧理論・東洋医学臨床論です。
⑥「あん摩マッサージ指圧師」と「整体師」の違いは?
患者に向き合う姿勢は同じですが、「あん摩マッサージ指圧師」は国から認可を受けている国家資格であるのに対して、「整体師」は民間資格になります。他に様々な違いがありますが細かいので割愛します。
「あん摩マッサージ指圧師」について少しは理解できたでしょうか?
私達はあん摩マッサージ指圧師の免許取得後も、今担当している患者さん、未来の患者さんのために日々勉学に励んでいます。
何か痛みやしびれなどでお困りなことがあれば、いとう鍼灸整骨院に来院ください。
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